凍える森のファシア(夜月様)
対象レベル:2~4
種類:マルチエンディングシナリオ
氷の柱に閉じ込められたとしても、魂まで凍ることはないのだから。
村にまで雪が押し寄せるので、森の吹雪を止めてもらいたいという依頼を受けるところから物語は始まりました。マルチエンディングの場合は「もっと頑張れたら」という苦い思いの残る場合もありますが、こちらもその通り。シラヒメ君たちは最善を尽くしましたが、その選択は森の守護者であるファシアさんとソフィアさんを幸福にできたのでしょうか。
依頼の内容を改めてざっくり説明しますと、生贄であるソフィアさんに惹かれてしまった森の守護者であるファシアさんが吹雪を起こしているので、それをどうにか止めなくてはならないといったものです。吹雪を止めるとソフィアさんがお亡くなりに、吹雪を止めないと村とファシアさんがお亡くなりになる。どちらを取っても辛い展開になります。
それでも、シラヒメ君は「永遠だけが幸福ではない」とソフィアさんを凍らせたファシアさんの選択を否定し、残りの時間を大切に過ごすように諭します。シラヒメ君とヒガンさんの懸命な説得により、ファシアさんは吹雪を止めてくれました。
吹雪の止んだ森から立ち去る「彼岸の蓮」の胸には忸怩たる思いもあることでしょう。それでも、ファシアさんを一方的に倒すことはしたくなかったのと、ソフィアさんの嘆きを放り出すこともできなかったのです。
誰も彼も救えないという当たり前の事実を受け止めながら、彼岸の蓮は帰路につきました。こちらの物語もシラヒメ君の成長の助けになることを願います。
他には依頼の途中に立ち寄った図書館で御酒図鑑を楽しそうに読むルリトウさんのマイペースさなども楽しかったです。あとはヤグルマさんの魔術に関する知識が輝きましたね。吹雪の中にある歪みを見つけ出すなど、活躍してくれました。シラヒメ君とは違った好プレーを見せてくれたのではないでしょうか。
















友と共に灯す色(烏間鈴女様)
対象レベル:なし
種類:読み物シナリオ
まだ、心は双子のまま。
甘える主役はシラヒメ君で、甘えられる側はヒガンさんという配役で読んでみました。
依頼の無い休日にヒガンさんの部屋に押し入ったシラヒメ君が甘える話でしたが、可愛いですね。普段はもう少しリーダーとして凛々しくいるシラヒメ君もヒガンさんの前では甘ったれになるみたいです。そのことを理解して、甘やかすヒガンさんが一層良かったです。
けれども、シラヒメ君もヒガンさんも自分たち二人は恋愛関係にはならないと絶対に思っているからこそのいちゃつき、ではなく絡み合い。こちらの方がはしたない感じがしますね……というものでした。
このやりとりは誰にも知られないと良いですね。
ヤグルマさんが知りましたら、またシラヒメ君に激しく嫉妬するでしょうし。リュウゼツさんが知りましたら、ヒガンさんと軋轢が生まれてしまいます。
穏当そうに見えてなかなか複雑な関係の「彼岸の蓮」です。
なお、逆パターンでも読みましたが、結構良かったです。無邪気なヒガンさんも愛らしく。












_6がおしるこ見てる(ゆずきち様)
対象レベル:なし(イメージは低レベル)
種類:短編読み物シナリオ
真に惜しむはつましき努力ということ。
もう済印を付けてしまいましたが、「彼岸の蓮」の面々でしたら、ヒガンさん以外の誰もが「おしるこ食べたい!」と言い出してもおかしくないなあといった印象を抱きました。
今回のシナリオは_6に該当するキャラクターが「おしるこ食べたい!」と言い出すといった内容です。寒い中、運の悪いリーダーであるシラヒメ君が安い報酬の依頼を掴まされて、あげく庭や外堀の掃除に駆り出された「彼岸の蓮」。これは、おしるこを食べたくなっても仕方ないのです。
キャラクターの会話がテンポよく大変楽しかったです。仲が良いところも心温まります。
シラヒメ君の首を絞めるヤグルマさんは大変解釈一致でした。日頃の恨みも無事に晴らすことはできて……いなさそうです。


















天国に届く手紙(夜月様)
対象レベル:1~3
種類:探索シナリオ
冒険者はいつだって間に合うヒーローではない。
依頼人の願いを、あと一歩で叶えられなかったやるせなさが強いシナリオです。
ぐだぐだしていた「彼岸の蓮」の面々に親父さんが依頼を渡して「働け」と急き立てました。そして、リューンから二日ほど移動した先にある「アルム村」で祖母と孫の依頼を請けることになります。
病に侵された身の祖母が、かつてある少年と約束して埋めた首飾りを取ってきてもらいたいというものです。
埋められた首飾りがなかなかうまく見つからず。彼岸の蓮はそれぞれ、木の周りの土を掘り返し、周囲を見渡しますが、どの木の下に埋められたのかはわかりません。
一日目は収穫のないまま、依頼人の家に戻ります。
そして、二日目に首飾りと手紙を見つけますが、すでに依頼人の祖母は危篤状態に陥り、成果を報告する前に帰らぬ人となってしまいました。
依頼は成功となりましたが、これでよかったのだろうかというやるせなさがシラヒメ君を初めとする「彼岸の蓮」に影を落とします。
冒険者はいつだって、颯爽と依頼を解決できるヒーローではないのだと思い知らされました。
だけれども、依頼人の孫であるアトラさんが受け入れてくれたのも事実です。
今後はあまり、だらけ過ぎず真摯に依頼に取り組もうと決めた「彼岸の蓮」でした。


















すきまの時間(どあがっき様)
対象レベル:なし
種類:1~2人用シナリオ(100kb)
暮れなずむ陽を見つめていると貴方が呼んでくれるから。
誰が夕日を眺めて歩いているのが似合うのかを考えて、やっぱりここはリュウゼツさんでした。主従クーポン反応があるというので、相方はシラヒメさんで。
会話も少なく、シナリオ自体も短いお話ですが、センチメンタルな気分になれる内容でした。
薄っすらと微笑するリュウゼツさんが普段よりも柔らかく見えた気がします。
「貴方がいると空が綺麗に見える」ということは、シラヒメさんたちに復讐したいリュウゼツさんにとって複雑な心境にもさせるでしょうけれど、きっと、悪くないものでしょう。



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