リーフェノスの御渡り(カブ様)
対象レベル:なし
種類:3人以上読み物
捧げるのは神のためか人のためか。
今回の祈る人こと主人公はノークィンさんです。なんだかんだでお似合いですね。
物語は大河の氾濫に飲み込まれた街に行くところから始まります。
ある男性から父の遺品を遺言に従って河に流してもらいたいと依頼されました。ノークィンたちはその依頼を受けて、旅をします。
その途中、雨が降り、ノークィンは急に倒れました。そうして迷い込んだのは彼岸の街です。
街から脱出するために少女シャロンと共に探索をするノークィン。心配する仲間たち。
さて、ノークィンは仲間のところへ帰れるのでしょうか。といったあらすじになります。
湿度の高いしんみりとするシナリオでした。
祈りとは何であるのかを問われ、ノークィンはシャロンに説明します。ですが、それもシャロンにはいまいちぴんときません。それは、シャロンが祈られる対象、生贄であったためです。
幼子の命を代償にする信仰の苛烈さが描かれます。さらに、その少女に付き添うのは祈りを持つ主人公、ノークィンなのです。この皮肉が上手いなあと思いました。祈りのために葬られた存在に祈りについて説明する空虚さは好きです。
今回の依頼は無事に終わらせることができました。シャロンの魂の呪縛を解くことによって。
事の発端である、依頼人の父親はどこまで知っていたのでしょうね。
ノークィン





宿名戦隊チーム名!(Gract様作)
対象レベル:なし
種類:超短編ギャグシナリオ
リューンに訪れる混沌を堂々と退治する戦隊ものシナリオです。
名乗りの後に、敵が吹っ飛んで終わるという短いシナリオですが、演出が凝られていて面白かったです。
良いですね、戦隊もの。
個人的にはサキノユメの「優しき心は牙となる」が戦隊ものの雰囲気を感じられて特に好きです。


















マンイータ(管かる様)
対象レベル:4~5
種類:男性一人用シナリオ(子供不可)
大人の駆け引き、と言ったら決まるけれどもしていることは劣情の噛ませ合い。
さて、こちらのシナリオをプレイしたきっかけは「よく考えなくとも寝る前サクッとシリーズをほとんど遊んでいないなあ……」ということを思い出したためです。目指せ全シナリオ制覇と「寝る前サクッとCardwirth」を夏の半ばから遊び始めました。
まずは第一弾「マンイータ」になります。こちらを眠る前に遊ぶのは大分ハードルが高いですね。理由は後述します。
一夜の恋人を求めて浮いたお店に遊びに行ったのはコウランさんになりました。ナシギさんとも悩んだのですが、ナシギさんは一夜の情熱を求めるというリスクのあることはしないと判断したため、一番俗気のあるコウランさんが見事選ばれました。本人はおめでたくないでしょうね。
コウランさんはお店で美しい女性の方から声をかけられ、場所を移してベッドインなど、順調に事を運んでいきます。CEROやPGは大丈夫なのかと心配になるほど色っぽい描写が続きました。女性に差分が用意されているあたりに気合を感じます。
いざ、となった瞬間にコウランさんの首筋が噛まれます。嚙みつかれて痛い痛い。突き放し、豹変した赤い髪の女性に「バイク投げ」をして自衛します。出したら面白いなあと思っていましたが、こんな時にでも出てくるバイクは一体何なのですか、コウランさん。
女性は絶叫を上げて倒れ……腹を破り出てきたのは赤子です。
正直、こちらの演出はぞっとしました。リアリティのある絵が一番怖かったです。眠ることができたとしても夢に出てきそうです。
コウランさんは恐怖に駆られたまま、赤子を手にかけようとしました。ですが、赤子には結局逃げられてしまいます。気持ち悪さを抱えたまま過ごした数日。別の店で会った子どもの顔は……。
情欲を持て余すことは冒険者にはままあることですが、今回の件はとても反省したコウランさんでした。


















冒険者と未亡人(ion様作)
対象レベル:7~9
種類:読み物シナリオ
他人の善意を召し上がることに悪意のない、普通の人もいる。
いまはもういないパーティで遊んだことのある、とても好きなシナリオです。二周目となる今回もじっくりと味わいながら楽しませていただきました。
こちらのシナリオは熟練の冒険者が似合うとのことで今回の出番は「偽籃の真」のナシギさんです。コウランさんで遊んでいたらどうなっていたでしょう。それらの「もしも」を想像するのもまた楽しいです。
依頼は至って簡単で、小悪党に言い寄られているのに困っているので断る口実になってもらいたいと未亡人の方から頼まれたナシギさんです。
その依頼を済ませたのはよいのですが、どうしてか有名人だと知られてから夕食に誘われてしまいました。サインでももらいたいのでしょうか。微かな違和感を抱きながらも、誘いに乗ったナシギさんはごくごく当たり前の優しい人の、無意識の悪意を見出します。
こちらのシナリオはTRPGを遊んでいるように選択肢が出てくる、また情報が出されるタイミングが、いつ遊んでも秀逸です。全ての選択肢を選ぶことはできないので、必要な情報を考えて見つけ出さないといけません。その推理をすることがまた楽しいです。
ナシギさんは自身も悪だという自覚がある上で女性にはへんに優しいため、今回は意地悪くコーヒーをダシにして詰めるのではなく、コーヒーに薬を盛った依頼人を淡々と説得しました。きっと内心では「こういう自分の甘さが嫌だなあ」とか「俺じゃなくてコウランだったら……でもあいつはコーヒー飲まないからなあ」などと考えていたでしょう。
宿に帰っても、こういう目に遭ってもコーヒーを飲むことができるナシギさんはやっぱり強いです。


















処女と吸血鬼の虚構話(uta様)
対象レベル:10
種類:短編戦闘シナリオ
この手で終わらせることができないのならばせめて見送りの言葉だけでも。
短いですが濃縮な味わいのシナリオでした。
ロード・ヴァンパイアを倒す、という依頼を「偽籃の真」が受けます。戦闘が主体のシナリオですが、脇に流れる依頼人を初めとするNPCのストーリーもまた秀逸でした。依頼人である、吸血鬼狩りの一族の人の愛した人がロード・ヴァンパイアとなってしまったという、悲劇。
当のリキョウ君はそんなこと知ったことではなく、か弱い女性陣の代わりに囮として女装することになってしまったことが全てでしたが。ノークィンさんによりますと、似合っていたそうです。流石秀麗ですね。
敵であるロード・ヴァンパイアは翼があると厄介ですが、一度落としたらわりとさくさく倒すことができました。
コウランさんの一撃でロード・ヴァンパイアを倒した後の、依頼人の台詞が切ないです。
君に手を落とされてしまったから、最後に触れることすらできやしない。


















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