夏風邪は馬鹿が引く(月香るな様作)
対象レベル:なし
種類:2名以上短編シナリオ
パーティ:瓦礫の獅子
夏でしたので、風邪を引いてみました。
今回の主人公はサンリストさんです。いえ、――だからというわけではありません。「瓦礫の獅子」のリーダーですから、サンリストさんがいない寂しさをパーティーに味わってもらおうとしただけです。だから怖い目で見ないでください、サンリストさん。
夏風邪を引いてしまったサンリストさん。宿の娘さんが入れてくれた湯気のくゆるマグカップを熱のある頭でぼんやりと眺めています。六人全員で立ち向かうはずだった依頼もサンリストさんは強制的にお休みです。
今回ばかりは娘さんが部屋を貸してくれて、ゆったりと休むことができました。ですが、ベッドに横になって思い浮かぶのは仲間のことばかり。
今日の依頼は自分がいなくても大丈夫なのか。まあ、今回は下水道の掃除だろうから大丈夫だろうけれども。休めて幸運なのかもしれないけれど。
それなのに、形容しがたい寂しさがサンリストさんの胸を締めます。きゅっと。
サンリストさんはまだ私にも生い立ちを語ってくれません。謎の多い方です。ただ、「瓦礫の獅子」の面々が大切な仲間達であることは、確かなのでしょう。
最後には帰ってきた仲間達からねぎらいを受けて、いつものようにサンリストさんは笑ってくれました。
演出は窓の隙間や扉の隙間などを表すシンプルなトリミングが光りました。地の文が多いのに、飽きの来ない文章力は流石です。
また、珍しく娘さんの存在が目立つシナリオでもあります。親父さんが宿の太陽でしたら、娘さんは月のように支えてくれているのでしょうか。



















碧海の都アレトゥーザ(Mart様作)
対象レベル:なし
種類:街シナリオ
冒険者:瓦礫の獅子
旅立ちは海の街へ。
いまでは施設もミニゲームも用意されている街シナリオは沢山ありますが、当時は斬新なシナリオだったのではないでしょうか。だから、長く語り継がれているのです。
昔よりも便利に往来が出来るようになった「アレトゥーザ」へ出発です。
到着して、まずは降格されていじけている衛兵さんから大体の話を聞きつつ、街の人ともお話です。皆さん大体親切ですね。
施設は「賢者の塔」・「訓練場」・「盗賊ギルド」・「悠久の風亭」・「聖海教会」・「市庁舎」・「蒼の洞窟」です。書き出してみると結構施設がありますね。
「賢者の塔」は魔法関連です。レベル0の「明かり」キーコードがついた魔法は強いなあと思いました。他に気に入りましたのはレベル6の「雷鎖の呪縛」です。相手に呪縛をかけながら、ダメージを与えられるのは強いかと。さらに実体がなくても良いみたいですし。購入。
「訓練場」は動物の真似をして戦う技術を教えてくれます。武器を使用するのと、格闘技の二種類です。回避や防御が下がるので、そのあたりが使い方の悩みどころですね。ですが、強い技にはデメリットも必要なのでしょう。格闘術はわりとデメリットも少なく、強力です。レベル3技能の「禿鷹の鋭爪」は混乱も与えます。
「盗賊ギルド」はいかにも悪そうな人についていきます。こちらは……バリエーションが豊かでした。熟練の盗賊に似合いそうです。そうして三つ目のお店でようやく触れますが、初期のシナリオですのにきちんと適正チェックがあることがすごいです。
「悠久の風亭」では宿泊は当然のこと、依頼を請けることができます。海岸で魚介類を拾うことなども。出来ることは沢山ですね。「アレトゥーザ」まで連れてきてくれた「デオタト」さんともこちらで再会できます。
「聖海教会」は聖北とは違う宗教のようです。信仰対象が枝分かれしたそうです。こちらでは神聖術を教えてくれます。「愛餐の法」など、麻痺の解除もしてくれて強いのですが、敵味方問わずなのが厄介です。まあ、敵を麻痺させることは早々ないと思いますので、こちらも購入しました。
「市庁舎」ではアレトゥーザへの住民登録ができます。場合によっては、引退も……。
「蒼の洞窟」では水の精霊術を教えてくれます。レベル1から精霊術を使用できるのは嬉しいですね。レベルが上がりましたら、敵に沈黙と恐怖をもたらす「海精召喚」なども使いたいものです。
また、「訓練場」の親父さんから話を聞きますと、運河の女性からも「闘舞術」を教えてもらえます。レベル5技能の「孤月の刃」など格好良いですね。
さらっと街の施設の紹介をしました。ですが、本番はこちらからです。「悠久の風亭」の宿の親父さんから三つの依頼を請けてみてください。あまり、高レベルではない方が楽しむことができると思います。
特に三つ目の依頼に関する宗教の軋轢、というものは場所によってはとても大きな問題になると実感します。


















ジェーンの経営術(じぇんつ様作)
対象レベル:1~3
種類:コメディシナリオ
パーティ:彷徨回廊
カレーの道とは熟成までの積み重ね。
トラブルメーカーのNPCであるジェーンさんとの初めて出会うシナリオです。
美味しいカレー屋さんに行って衝撃を受けた彷徨回廊。店である「オジヤ」を出たあとにジェーンさんに話しかけられます。彼女は「オジヤ」の回転率の悪さによる隙を狙い、自分もカレー屋を開いて客をかすめ取ろうとしています。正々堂々とは言えませんが、目の付け所は悪くないですね。
彷徨回廊はなんとなくで巻き込まれて、カレーのレシピを得るために色々とします。まさか海を渡るとは、森で生まれ育ったアスルさんは思いもよらなかったでしょう。ところどころでお年寄りであることを訴えるコートハウスさんも新鮮です。
サバンナでオックスを狩り、森でスパイスを見つけて、彷徨回廊は宿へ帰ります。そうしてカレー作りを始めますが結果は……「悪くない」でした。アシスタントはアスルさんでしたが、こちらのシナリオでは乗り気ではないためか、手を抜いた結果だそうです。
宿の親父さんにカレーのアイディアは買い取ってもらったものの、意気消沈して帰るジェーンさんを見送りました。
お疲れ様です。


















豚の穴蔵(主計様作)
対象レベル:1~3
種類:短編掃討シナリオ
パーティ:彷徨回廊
数は時に質をも上回る。
基本的に真面目な冒険者……それは冒険者といえるのか? が多い私のパーティですが、今日の「彷徨回廊」は夜遅くまで酒盛りしていたそうで実入りの良い依頼がありません。
寂れた依頼掲示板を見つつ、一番効率の良い依頼を探すとオークの掃討依頼が目につきます。
親父さんからも「いい加減仕事をしないか」という視線を受けるので、仕方なくオーク掃討の依頼を透さんは手に取りました。アスルさんはこの時点から嫌そうです。綺麗好きですものね……。
森の中を搔き分けてオークの巣を探します。こちらの字面だけでもういやん。
こちらのシナリオで上手いのは、別の場所の鎌を見つけないとどれだけ経とうともオークの巣が見当たらない点なのですよね。探索は大事です。
鎌を見つけ、見張りのオークを倒しながら唯一文言の違う藪を切り倒し、オークの巣穴を見つけます。ここでまたいやらしいのが、見張りが二体いることです。一体ならば忍び寄ることや睡眠で何とかできますが、普段の手が通用しません。まあ、普通ならばペアで見張りをしますよね、と納得しつつ。
結局良いアイデアが浮かばなかったので、突撃したコートハウスさんたち。見張りのオークは逃げ出します。
ここから巣穴なのですが……ここまで入りたくない、ここにいたくないという感情を搔き立てる描写はすごいです。新米冒険者の悲哀を改めて目の当たりにしました。物理的にも汚れなくてはいけないのですね。
さて、肝心のオーク戦は「後からくるのはやめて!」と全体攻撃を放ったコートハウスさんが叫んでいました。打たれ弱いレストさんは途中で気絶しますし、もう大混乱。アスルさんが敵をまとめて眠らせたあとに、レイガさんとコートハウスさんが全体ナイフ攻撃を放ったことで何とか窮地は脱しました。ボスを倒した止めの一撃が透さんの銃弾だったのは設定的に美味しい。
普段は使うことがあまりない、それもどうなのかという「傷薬」でレストさんを目覚めさせつつ残りのオークも掃討しました。
色々な意味でぐっちゃぐちゃな有様になりながらも無事帰還。
一時間かけて汚れを落とした後のお酒は美味しかったでしょう。


















大猿岩(MNS様作)
対象レベル:2~3
種類:探索・戦闘シナリオ
パーティ名:彷徨回廊
優先すべきは依頼されたことを終わらせること。
歯ごたえがとてもあるシナリオでした。依頼の途中で休むために「イベロ村」に立ち寄るのですが、そこで突如現れた謎の岩を壊してもらいたいという依頼をさらに受けることになってしまいます。二重依頼ですね。受けないことも選択できますけれども。
最初の依頼人があまり羽振りが良くないため、保険も兼ねて依頼を受けることを決めた透さん一行。まずは岩をどうにかしないといけません。時間制限があるので、切れる手札は限られています。
レストさんの冷静な調査を元に行動します。とはいえ、村長からの情報収集も大切な点がこちらのシナリオの肝です。闇雲に進めても時間を浪費するだけですので。
森に行き、樵に協力してもらって、丸太を用意します。丸太に謎の岩を乗せて崖から突き落とす作戦を選びました。時間はかかりましたが、無事に崖の下で謎の岩は砕け散りました。力のあるミュレイさんでも骨が折れたそうです。
だからといって、ここで終わらせないと決意を固めるのはレイガさん。謎の岩を設置した犯人を突き止めるために森へ行きます。魔力感知がないままでしたら、詰んでいました。「魔晶石ガチャ」で引いててよかった、「魔力感知の杖」です。まさかの活躍。
洞窟を見つけた先には黒魔道に手を染めた魔術師がいます。すでに日の当たる道に戻れない魔術師に引導を渡すために、立ち向かう透さんたち。毒に苦しみながらも魔術師を倒しました。この直後の描写はグロテスク注意です。その有様に、レイガさんは魔道に手を染める危険性を噛みしめます。
アスルさんはこわばるレイガさんにそっと寄り添ってくれました。この点は私の妄想なのでご注意ください。
さて、イベロ村の宝である鏡も無事に持ち帰り、村に戻して帰還です。
まさかの出来事に巻き込まれましたが、歩くコートハウスさんたちの足取りは軽いのです。欲に負けて鏡を手にすることなく、イベロ村への仁義を貫き通せたのですから。


















ジェーンと黄金の魚(じぇんつ様作)
対象レベル:2〜4
種類:コメディシナリオ
パーティ名:瓦礫の獅子
金の魚ということについてよく考えてみよう。
ジェーンさんに誘われて、ラクヨオという都市まで一カ月かけて行商に行きます。宿の親父さんは「そんなことではいかん」とばかりに自身の経験を話しますが、若者は年上の人の話など知ったことではないのです。
一カ月かけた道中では、歯が痛くなった……痛くなるのかはわかりませんが、レ・フルールさんが馬車の親父さんにどつかれて気絶することや、シャランさんが「何のために冒険者になったのか」を詰問されることもありました。シャランさんはわりと真面目に「強さを求めて」と答えたのですけれど、当のジェーンさんに響かなかったみたいです。レイロストさんだけは感心してくれるでしょう。
さて、ラクヨオに到着しました。
まずは聞き込み。金の魚についての情報は仕入れられませんでした。本当に存在するのでしょうかね。
次にリューン産の傷薬や葡萄酒を売買します。わりと、いいのでは……? と錯覚するくらいにお金が増えました。私の手持ちですと五百spくらいですね。
怪しげな食堂は素通りして、双子が運営する商店に入ります。龍を背景にした刀技能がやたらと強そうですが、シャランさんの好みではないため、買いませんでした。代わりに「断罪弦」を購入です。効果が楽器の弦などで吊るすなど、中々えげつない効果の代物でした。
さて、双子に話を聞きますと、突如現れる双子かもしれない、暴漢! お店を荒らして去っていきます。
なんとかしてもらいたいと無言で頼まれた「瓦礫の獅子」は、金の魚と引き換えに悪漢退治へと祠へ向かいます。そして、無事に罠をサンリストさんが見抜いて、双子の悪漢も倒せたのは良いのですが。
封印が破れて出てきたのは、「白澤」です。なんだか強そうな雰囲気をまとって登場しましたが、レイロストさんが「成敗」と鎌を取り出しました。
見事、レイロストさんの「破呪」によって倒された白澤さんは自身を召喚する技能を与えて引っ込みました。これには全員、何とも言えない表情を浮かべましたね。
さて、双子の店主のところに戻り、金の魚をもらいますが……手にしたのは赤く小さな可愛い「金魚」でした。
西洋と東洋の言葉の違いに頭を抱えつつ、金魚鉢も手に抱えながら、帰途に就く「瓦礫の獅子」でした。
金魚は二百五十spとのことです。
一番の収入は「白澤召喚」かもしれませんね。


















マンイータ(管かる様)
対象レベル:4~5
種類:男性一人用シナリオ(子供不可)
パーティ:偽籃の真
大人の駆け引き、と言ったら決まるけれどもしていることは劣情の噛ませ合い。
さて、こちらのシナリオをプレイしたきっかけは「よく考えなくとも寝る前サクッとシリーズをほとんど遊んでいないなあ……」ということを思い出したためです。目指せ全シナリオ制覇と「寝る前サクッとCardwirth」を夏の半ばから遊び始めました。
まずは第一弾「マンイータ」になります。こちらを眠る前に遊ぶのは大分ハードルが高いですね。理由は後述します。
一夜の恋人を求めて浮いたお店に遊びに行ったのはコウランさんになりました。ナシギさんとも悩んだのですが、ナシギさんは一夜の情熱を求めるというリスクのあることはしないと判断したため、一番俗気のあるコウランさんが見事選ばれました。本人はおめでたくないでしょうね。
コウランさんはお店で美しい女性の方から声をかけられ、場所を移してベッドインなど、順調に事を運んでいきます。CEROやPGは大丈夫なのかと心配になるほど色っぽい描写が続きました。女性に差分が用意されているあたりに気合を感じます。
いざ、となった瞬間にコウランさんの首筋が噛まれます。嚙みつかれて痛い痛い。突き放し、豹変した赤い髪の女性に「バイク投げ」をして自衛します。出したら面白いなあと思っていましたが、こんな時にでも出てくるバイクは一体何なのですか、コウランさん。
女性は絶叫を上げて倒れ……腹を破り出てきたのは赤子です。
正直、こちらの演出はぞっとしました。リアリティのある絵が一番怖かったです。眠ることができたとしても夢に出てきそうです。
コウランさんは恐怖に駆られたまま、赤子を手にかけようとしました。ですが、赤子には結局逃げられてしまいます。気持ち悪さを抱えたまま過ごした数日。別の店で会った子どもの顔は……。
情欲を持て余すことは冒険者にはままあることですが、今回の件はとても反省したコウランさんでした。


















娘と冒険者 (きちょうじ様作)
対象レベル:6〜8
種類:短編シナリオ(娘シナリオ)
パーティ名:瓦礫の獅子
安易な気持ちでは強さが身につくことはない。
娘さん任せで主人公・剣士・魔術師を誰にするか実験しましたら、まさかのレ・フルールさんが主人公でした。思わずサンリストさんの肩を叩いてしまいます。
大丈夫。あなたがリーダーであることは、全員わかっています。
今回のシナリオは娘さんから、剣と魔法を教えてもらいたいと頼まれます。レ・フルールさんは気にしませんが、仲間はわりと乗り気です。シャランさんが剣士として、エルシィさんが魔術師としてそれぞれ自身の長所を生かして教えていきますが……。ミユさんがわざと割れやすい岩を用意したり、エルシィさんが手品じみた時空魔法を教えるなど、からかっているようでレ・フルールさんは釈然としません。これでいいのかと。クーポン対応かはわかりませんが、仲の悪いレ・フルールさんとミユさんを見られたのは嬉しいです。相手をからかったりするので、レ・フルールさんはミユさんが苦手なのでしょう。
そうして娘さんに色々と手ほどきをしてきたある日、娘さんの帰りが遅くなります。心配のあまり錯乱した親父さんに対して戦闘という強引な宥め方をしている間にも、娘さんは悪漢の手に、陥る前に警邏の方が助けてくれました。
この一件をきっかけに、娘さんは本気で剣や魔法を教えてくれなかったことを怒ります。それもそうでしょう。娘さんは軽い気持ちではありましたが、剣や魔法を使えるようになりたかったのに、掌の上で転がされていただけなのですから。これはレ・フルールさんたちが悪いです。
反省するレ・フルールさんたち。ですが、親父さんは「それでよかった」と珍しく優しく声をかけます。娘を心配する親父さん(今回はそういう設定です)に感動したレ・フルールさんたち。彼らのような冒険者を仕切る親父さんの懐の広さを思い知ります。まあ、その前の錯乱は何だったのかという話ですが。
娘さんは数日後、悪漢三人組を倒したいと息巻きます。今度こそ、と娘さんを厳しくしごく「瓦礫の獅子」たち。
そして一週間後―――娘さんは勝ちました。「百花繚乱」という新たな技を会得します。
娘さんの笑顔をまた新鮮に、微笑ましく宿で眺めるレ・フルールさん。
「獅子の咆哮亭」は今日も元気に運営されています。


















冒険者と未亡人(ion様作)
対象レベル:7~9
種類:読み物シナリオ
パーティ名:偽籃の真(ナシギ)
他人の善意を召し上がることに悪意のない、普通の人もいる。
いまはもういないパーティで遊んだことのある、とても好きなシナリオです。二周目となる今回もじっくりと味わいながら楽しませていただきました。
こちらのシナリオは熟練の冒険者が似合うとのことで今回の出番は「偽籃の真」のナシギさんです。コウランさんで遊んでいたらどうなっていたでしょう。それらの「もしも」を想像するのもまた楽しいです。
依頼は至って簡単で、小悪党に言い寄られているのに困っているので断る口実になってもらいたいと未亡人の方から頼まれたナシギさんです。
その依頼を済ませたのはよいのですが、どうしてか有名人だと知られてから夕食に誘われてしまいました。サインでももらいたいのでしょうか。微かな違和感を抱きながらも、誘いに乗ったナシギさんはごくごく当たり前の優しい人の、無意識の悪意を見出します。
こちらのシナリオはTRPGを遊んでいるように選択肢が出てくる、また情報が出されるタイミングが、いつ遊んでも秀逸です。全ての選択肢を選ぶことはできないので、必要な情報を考えて見つけ出さないといけません。その推理をすることがまた楽しいです。
ナシギさんは自身も悪だという自覚がある上で女性にはへんに優しいため、今回は意地悪くコーヒーをダシにして詰めるのではなく、コーヒーに薬を盛った依頼人を淡々と説得しました。きっと内心では「こういう自分の甘さが嫌だなあ」とか「俺じゃなくてコウランだったら……でもあいつはコーヒー飲まないからなあ」などと考えていたでしょう。
宿に帰っても、こういう目に遭ってもコーヒーを飲むことができるナシギさんはやっぱり強いです。


















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