【偽籃の真】シナリオ感想 3

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レベル3

「家宝の鎧」作者 齋藤 洋様
種類:低レベル戦闘シナリオ

 貴族のリヒャルト卿から、別荘での大掃除の依頼です。特に家宝の鎧を傷つけずに回収してもらいたいとのことで。
 荒れ果てた屋敷。頻繁に出没する蛮族。宝箱には残念なガラス瓶しかありませんでした。
 そうして、肝心の家宝の鎧は蛮族が装着しているという始末。
 ナシギさんが、華麗にノミの入った瓶を鎧を着た蛮族に投げつけて事なきを得ました。
 依頼主であるリヒャルト卿はしょんぼりとしていましたが、管理をおざなりに済ませていたということが悪いのです。

ナシギ
こうしろと言っているしか思えない状態だった
ノークィン
蚤の入っていたガラス瓶は処分したからね。不潔だから
サキノユメ
ノークィンさんの手際が素晴らしいです!
コウラン
ナシギほめたれよ


「ゴレック峠の山賊」 作者 SARUO様
種類:低レベル戦闘シナリオ

 シンプルに山賊を退治するだけのシナリオ。
 しかし、欲をかいて宝箱に手を出すと……これ以上は言えません。
 序盤の周回先には良いのです。実入りはあまりよろしくないのですが、全体攻撃の技能を二枚ほど持てるようになると、さくさくと周れます。

コウラン
聖騎士だが、エルスタは人の命を奪っていいのか?
エルスタ
業の報いだからね。私もどこかで首を掻っ切られるかもしれないけど、いいわよ


「なんかメタい依頼の日」 作者 茶頭巾様
種類:洞窟シナリオ/100KB企画

 エルスタさんとリキョウ君でプレイしました。
 ゴブリンの洞窟を基盤としたシナリオ進行が上手くいかずにエルスタさんが戸惑うたびに、リキョウ君のデバッグ技が光ります。彼はメタ的なことに強いイメージがこちらで確立しました。
 なにか、見えているのでしょうね。違う視点で。
 細かな言い回しの上手さと小ネタが光っているシナリオです。

エルスタ
リキョウが何を言っているのか、さっぱりわからなかったわ
リキョウ
僕はそこまで難しいことはしていないけれどね。視点の違い、というだけだよ
エルスタ
視野が広いのはいいけど、視点が多いからって驕るのはバカよ
リキョウ
………


教会の妖姫 作者 斎藤 洋様
種類:中編探索シナリオ/Askシナリオ

 Askシナリオの中でもかなりの力の入れようを感じます。ところどころの演出を「決めている」印象です。
 ざっくりと説明しますと、親父さんに頼まれたとある依頼で訪れた街。その街の領主の息子であるアルフレートから、いなくなった少女「リアーネ」を捜してもらいたいと頼まれます。
 ですが、その女の子のことを基本的には誰も知らない。はて、これはどういうことでしょう。といったところから始まります。
 その後は教会の治外法権という暴虐さや死人が出る悲劇、情報屋に冒険者が金銭を巻き上げられる悲劇を経て物語は進んでいきます。一時的とはいえ八百枚の銀貨を失うのは辛いですよ。
 後半の戦闘難易度はまだレベル三の素殴りでなんとかなる強さで済みました。
 そして、物語の最後ではリアーネさんの手を取って街を去る選択をしたアルフレートさん。愛に生きる強さを感じます。
 冒険者というものは、依頼主の選択までには手を出せないものだとしみじみしました。

 今後のカードワースでも定番ネタとなる、あげじゃがや貴族関係、聖北協会の職権乱用に異端審問官といった要素が詰め込まれたシナリオでした。

ノークィン
大切な人と一緒にいられてよかったね
サキノユメ
そういうものなのですか? きちんと説明したら、きっと味方もいたでしょうに
ナシギ
味方が力になるとは限らないからね。まあ、生きていたらどこかで会えるさ



→レベル4




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